ボーゲン・タイプの人々

うちの次女って、毎日5~6回は、私に

「くそばばあ」とか「バカヤロウ」とか、言ってくるんですね。


 

昨日お友達と話していて、お友達も息子さんがそのタイプらしいんだけど、

あまりにいつも「くそばばあ!」とか言われているので、

「ん?なあに?」

って普通に振りむいちゃうよねって話になって(笑)


 

例えば、昨日だったらね

分度器で角度を図る宿題が出てるんだけど、筆箱を学校に置いてきてしまったそうで。

学校から帰ってすぐ友達と遊びに行ってしまって、帰って来て晩御飯食べる前に宿題やってるんだから、

疲れも空腹もMAXだろうし、かといって、もう近所の子に分度器借りに行ったりする時間でもないし、

もう、どうにもできないわけでしょ。

だけど、次女的には憤懣やる方なく、

「どうすればいいの!?」「どうすればいいの!?」

って荒れ狂ってる。

もちろん、多分ベストアンサー

「明日学校でやれ」

なんてとっくに言ったし、黙ってても気に食わないらしいので、

いろいろ声掛けはすることもある。

【前向きバージョン】

朝、学校についてすぐやれば間に合うよ。とか

先生に事情を話せば大丈夫だよ。とか

ママに聞いても納得いかないなら自分の心の声に従ってみて。とか

分度器自分で作ってみれば?とか

そんなに真面目に宿題に取り組んでてエライとか。

 

【後ろ向きバージョン】

しょうがないものはしょうがないでしょ!

だから宿題済ませてから遊べって言ってるじゃん

明日から宿題やってからじゃなきゃ出かけじゃダメ!

【同情バージョン】

こういうの、ほんとに嫌だったね。とか

抱っこ。とか

 

などなどなどなど。

 

何を言っても、逆に火に油で

(私がこの事態を「収束させよう」としている限りはそうなるね)

 

手足をバタバタさせて、ズリズリ床を移動したり

家具を押したり、物を投げたり

 

そこら辺は、予定調和で、このプロセスがないと、治まらないんだと思う。

すごいエネルギーだから、よく続くな…って逆に感心しちゃうくらいなのだけど、

そんな中、

「バカヤロウ!」とか「クソババア!」って言うのね。

だから、私には、その言葉は、人を傷つける言葉には聞こえなくて、

心の叫びにしか聞こえないのね。

「マンマミーヤ!」

にもう少し毒と怒りが入った感じ?

だから、全然

「お母さんに向かってなんて言った!!??」

とかにはならずに、

もう、ほんと、

噴火している火山を見ている感じなのね。

ほとばしってるなぁ…。と。

 

で、それが済むと、真っ暗な中、じ~っとマンガ読んでたり、すごくひっそりと一人で何かに集中していて、

しばらくすると、

「ママ~。今日のご飯なに~?」

みたいな感じで、何事もなかったかのようにケロリとしているのよね。

(本人的には、内心「ほんとに悲しかった…」って感じで「だがもう済んだので触れてくれるな」という体らしいけど)

 

それが2歳くらいから、ほぼ毎日、朝夕、なんらかの件で続いているので、

最初のうちは戸惑ったり、悩んだりしたけれど、今はもう、

「そういう人なのだな」

って、別に、普通になってる。

 

「宿題をする」とか「朝、歯を磨く」とか、「給食着を出す」

とか、そういうことに私には想像できないほどのプレッシャーや難しさやストレスを感じているのかもしれない。

そういう「リズム」のズレみたいなのに敏感で、その調和がとれないときに、「怒り」っていうエネルギーが沸き起こってくる「タイプ」なんだろうね。

じゃあ、宿題やんなくていいのに。やんなきゃいいじゃん。

っていうのも、ものすごい恐ろしくて無理な選択肢でしかないんだろうね。彼女にとっては。

そもそも「解決策」が欲しいのではなくて、その気持ちを何かの形で、表出したり共有したり、せずにいられないだけなんだろうから。

 

長女なんかは、小学校に上がってからは、手足をバタバタさせるなんて、見たこともなく(長女は一度泣き始めると、さめざめといつまでも甘えながら泣いてるタイプ(笑)♡)、私自身もそのタイプではなかったので、最初はなんとか対処しなくてはという一心で、ほんとうに心乱されたけど、そんなに問題視することでもないんだろうな、って今では思う。

こんな過去記事があった(´▽`)→ゆうたまからのメッセージ

だから、「バカヤロウ」とか「クソババア」って、実は、そんなに悪い言葉ではないんじゃないかな、って

ボーゲン・タイプの人には、必要な癒しのことばなのかなって思ってます。

言ったことない人は言ってみるのもオススメですよ。

ムカついたときに

「バカヤロウ!」

とか

「クソジジイ!」

とか(笑)

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